読書:心が雨漏りする日には 中島らも著
最近、暇な時間といえばネットorテレビorDVD、とボーッとしているだけだったので、以前から読みたいと思っていた本を。
その生活を綴った自伝的な内容。
彼は病気に臆することなく、常にポジティブ。
入院、自殺未遂、薬の影響で目が見えなくなってしまったり、ナルコプレシーになったり、歩くのもおぼつかなくなったりしても。
薬の飲み方に関してはかなり派手。
処方した医師もちょっと問題ありなことは書かれていたが。。。
けど、生き方がステキで、自分のやりたいことをやって生きてた。
躁鬱病の躁のすごいところは「やろう!」と思ったらやってしまうところだと思う。
それは自分にも共通しているところだ。
躁のとき、「あ、これやろう!」と思ったことは即実行して、まわりの人を驚かせていた。
けど、違いはらも氏はそれが仕事につながっていたところだ。
ここで言う仕事というのは対価が発生しているということ。
趣味が仕事になってしまうのはどうか、と本文で書かれていたけれど、もともと多趣味だった私はそうなれたらいいなと憧れる。
(でも趣味が仕事になってしまうと楽しみがなくなってうつになりやすくなる、と書かれていた。実体験に基づくものなので、きっとそうなのかもれしれない)
「こころだって、からだです」
彼がコピーライター時代に書いた製薬会社のコピー。
なんと的を得た言葉だろう。
骨折と一緒、胃潰瘍と一緒だ、と。
その通りだと思う。
が、まだまだ世間はそうは考えてくれないところが悲しいけれど。
残念なことに著者はすでに他界してる。
本書は読んでいて心が落ち着く。
実は今回は図書館で借りてきたのだが、購入して手元に置きたい一冊だ。