躁うつ病(双極性障害)の診断基準:躁エピソード

前回の書籍「躁うつ病を生きる」の後書きで松浪克文氏(当時:東京大学医学部附属病院分院 神経科外来医長)が書いている躁うつ病診断基準について残したいので、少し引用させていただいた。

 

以下引用。

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気分障害

気分障害という大きなカテゴリーには、大きく分けて、うつ病性障害、双極性障害がある。前者はいわゆる単極性のうつ病であり、後者は躁病相とうつ病相を有する気分障害である。

 

<躁症状についてのDSM-Ⅳにおける躁病エピソードの診断基準>

①自分を価値がある人間だと思い上がり、誇大的である。

②眠らなくなる(3時間も眠れればよい、など)。

③ふだんよりおしゃべりになり、しゃべり続ける。

④考えが飛躍する、あるいは考えが止まらないと感じる。

⑤気が散る。

⑥目的を果たそうとする行動が過剰になる。(つきあいで、職場で、学校で、あるいは性的に)

⑦結局は苦しむことになる危険性が高いのに、快楽を求める行動に熱中する(買い物、性的行動、投資など)。

以上7項目のうち3項目以上を満たす状態が1週間以上続くと、躁病エピソードを診断される。

 

双極性障害Ⅰ型は、職病や社会的つきあいに支障を来す/入院が必要となる/精神病像を呈している、など躁症状が重篤な場合を言い、躁症状がⅠ型ほど重篤でない双極性障害Ⅱ型と区別する。そして精神病像を伴うというのは、幻覚を妄想を伴うものをいい、たとえば自分は罰せられるべきだ、自分はもうだめになってしまった、自分はガンである、自分の身体が腐っていく、などのおおむね抑うつ気分とかんけいのある妄想的観念であることが多い。

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上記躁病エピソードだが、私の場合、①から⑦のうち、⑤以外全て当てはまる。そしてその状態が約1年以上続いた。

びっくりするほど当てはまっていて笑ってしまうほどだ。

 

① 私はこの世で特別な存在だと思っていたし、このような忙しい毎日を全てこなせるのは自分だけだと思っていたし、仕事面もとてもうまくいっていたので、もはやこの県内の仕事は私のものだくらいに思っていた。まわりにいる人たちも私の手中におさめたような気持ちになっていた。

② 眠らなくなる、超該当。もともとは睡眠8時間以上タイプだったが、当時睡眠3時間でも朝にはパッと目が覚め、日中も支障無し。これは年とともに睡眠時間は短くなっていくのだから、と思ってさして気にしていなかった。当時1日が36時間だったらいいのに、と本気で思っていて、だからこそ寝ている時間がもったいなかった、というのもある。

③ おしゃべり、もともと私はあまり自分からぺちゃくちゃしゃべる方ではないのだが、このときばかりは結構しゃべっていたかもしれない。

⑤ 考えが飛躍するのは、そこまでではなかった。が、個人事業を法人化しようかと模索したことは確か。

⑥ 目的を果たそうとする行動、これは、あれやりたい、となったら絶対実現させていた。かなり無理をしてでも。

⑦ 快楽活動に熱中、これもそう。当時どハマりしていた趣味のスポーツに熱中していた。まわりに、この趣味が本業で仕事や子育てが趣味なんでしょ?と言われる始末。。。

 

ここまで当てはまると、もう躁うつ病双極性障害)であることに疑いはない。

近い将来実現するかもしれない尿検査での双極性障害の判定をしなくても、間違いなく躁うつ病双極性障害)だな。。。

 

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