引き潮満ち潮
双極性障害は感情や気分に波のある病気だ。
大きい波、小さい波、その病状によって波の大きさは異なる。
月の満ち欠けのように、潮の満ち引きのように、感情はふくらんだりしぼんだり。
満ちているとき(ふくらんでいるとき)が躁で、引いているとき(しぼんでいるとき)が鬱とでもいうとわかりやすいだろうか。
そしてその振れ幅は、大潮、中潮、小潮、長潮、若潮、と潮汐のごとく大きかったり小さかったりする。
健常と言われる人にも感情の起伏はある。
喜怒哀楽。
これがなければ脳を持って生まれた人間とはいえないだろう。
双極性障害=躁うつ病は、喜怒哀楽が極端で、その振り幅をコントロールには薬無くしてはできない。
何やってもハッピー、すべての物事がうまくいき、全身からそのエネルギーが放出されている状態の躁。
なにもかもうまくいかず、動けず、頭で考えることができなくなり負のオーラ満載の鬱。
これを同じ一人の人間が繰り返す。
はたからみたらいったい何がおこっているのが意味不明だろう。
とても同一人とは思えないだろう。
協調性がなく、その姿は自分勝手に映ることも多々ある。
こんな病気、理解してください、なんて言うほうが無理があるのだ。
それに双極性障害全般にいえることかどうかはわからないが、私には清算ぐせがある。
仕事、友達関係、物、などなど、嫌になるとすべてを清算してしまう。
リセットだ。
twitterをはじめてみて、双極性障害の方のプロフィール欄を見ると、「ときどき全消しします」なんて書かれていることが多いのだが、これも清算の一種だと思う。
全部消してしまいたい。
潮の満ち引きにもう耐えられなくなったとき、それは起こる。
離れてみて、しばらくすると落ち着きを取り戻してまた現れる。
双極性障害、満ちたり引いたり忙しい病気。
今の私は小潮。満ち引きの大きさが一番小さい。
薬を飲んでいる限りは大潮にはならないだろう。
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