仕事の研修に行ってきた
仕事上義務づけられている研修に行ってきた。
同業者が集まる研修。
私はこの仕事を一回やめ、半年足らずで再開するという、
はたから見て「あの人、なにやってんの!?」なことをしでかしている。
これまで理由を付け研修を休み、なるべく同業者には会わないようしてきたが、
今回ばかりは避けられなかった。
「他人は自分が思うほど、あなたのこと気にしてないよ」
そう言ってくれた友人の言葉を心の中で繰り返し、研修会場へ向かう。
しかも、何をやっているのか、研修前の仕事が長引いて、5分遅刻。。。
だめだこりゃ。。。
会場につくとすでに始まっている。
すみませんと頭下げながら、空いている席につく。
この研修は各自担当している業務の報告会も兼ねているので、
私もみんなの前で報告しなければならない。
席についたとき、走って来たせいもあってか、資料を持つ手が震えていた。
昔からの顔なじみばかりが集うので、緊張はしていない。
でも手はわずかながら震えている。
幸い、ついた席の場所的に報告の順番は最後のほうだったので、その間、自分の業務資料をみたり、他の人の報告を聞いたりして、なんとか震えをおさえることができた。
あとは、誰かが冗談半分に私のことを言わないでいてくれたらいい、
私の報告の番のときに、「おかえり~」なんてことを言わないでくれたらいい、
それだけを願った。
そして私の番。
順番を待つ間、心の中で、報告項目を箇条書きにし、報告文言を練習したので、意外とスラスラ報告することができた。
仕事を再開した私に対して冗談を言う人もいない。
友人の言葉を実感する。
今回報告した業務は以前記事にもした支援する側の仕事だ。
他の同業者の報告の中に、統合失調症や双極性障害の方の支援の話が出てくる。
「うお~私だよ~」
なんて心の中で叫ぶ。
症状がひどくなったらこの人たちの誰かに私も支援してもらうのだろうか。
こんなことを考えながら研修は終わった。
全く不思議な気持ちである。
支援される側の病にかかりながら、同じ病気の人を支援する仕事をする。
医者が患者になるようなものか、と考えたら別にどおってことはないのだが。
会場をあとにして、やっぱりちょっと現実感に欠けていることに気づく。
なんだか夢を見てるみたいで、時間の流れを実感することができない。
一度は自分の意志で(躁と鬱の境目だから正常な判断とはいえないが)離れた場所なのに、戻りたくて戻りたくて帰ってきた場所。
何も変わってない、以前となんら変わりない。
けど見える景色に実感がわかない。
現実とはなんなのか、そんなことを思ってしまう。
こんなことを感じつつも現実にあった研修を無事に終えてホッとしているのであった。